「ギリシャヨーグルト」は高たんぱくとは限らない──脂肪を抜いたかどうかで別物になる
2026年8月6日公開
「ギリシャヨーグルトは高たんぱく」とよく言われます。水切りして濃縮しているので、確かに普通のヨーグルトより多くのたんぱく質が入っています。
ただ、ギリシャヨーグルトと名のつく商品を横断して並べると、まったく高たんぱくでないものが混ざっています。収録しているヨーグルト19件のうち、代表的な3ブランドを比べました。
2つのグループに割れる
| 商品 | 脂質 | 100kcalあたりたんぱく質 |
|---|---|---|
| オイコス プレーン・砂糖不使用 123g | 0g | 18.1g |
| 日本ルナ スキル プレーン砂糖不使用 125g | 0.3g | 16.6g |
| パルテノ 脂肪ゼロ プレーン砂糖不使用 100g | 0g | 16.2g |
| パルテノ プレーン砂糖不使用 100g | 4.3g | 10.3g |
| パルテノ ブルーベリーソース入 108g | 4.2g | 9.2g |
| パルテノ クリーミーバニラ味 105g | 4.2g | 8.8g |
| パルテノ はちみつ付 | 3.5g | 8.0g |
上と下で 2倍以上 開きます。そして境目は脂質のところにあります。
同じパルテノの中でも、脂肪ゼロ版が16.2g、通常版が10.3g。 同じブランド・同じ「プレーン砂糖不使用」という名前で、1.6倍違います。
なぜこうなるのか
脂質は1gあたり9kcalで、たんぱく質(4kcal/g)の2倍以上あります。
パルテノ通常版は1個100gに脂質4.3g。これだけで39kcalになり、全体99kcalの約4割を占めます。たんぱく質10.2g分の41kcalとほぼ同じです。カロリーの半分近くを脂質が持っていくので、100kcalあたりのたんぱく質量は下がります。
一方オイコスは脂肪0。カロリーのほぼ全部がたんぱく質と糖質なので、同じたんぱく質量でもカロリーが小さくなり、効率が上がります。
「ギリシャヨーグルト」という呼び名は製法(水切り)を指していて、脂肪の有無とは別の話です。 高たんぱくかどうかは、水切りではなく脂肪を抜いたかどうかで決まります。
フルーツやソースでも下がる
もうひとつの分かれ目が加糖です。
- オイコス プレーン・砂糖不使用 123g … 18.1g
- オイコス プレーン・加糖 123g … 11.6g
- オイコス ストロベリー 113g … 11.7g
砂糖不使用と加糖で1.5倍以上違います。 ソース入りのフルーツ系はどれも11〜12g台に収まっていて、プレーン砂糖不使用だけが飛び抜けています。
パルテノのはちみつ付が8.0gで最下位なのは、脂質と加糖が両方乗っているからです。
つまり見るべきは商品名の後ろ
まとめると、選ぶときのチェックはこの2つだけです。
- 脂肪ゼロか — 「脂肪0」「脂肪ゼロ」の表記があるか
- 砂糖不使用か — 加糖・ソース入りは1.5倍前後下がる
両方を満たす商品が16〜18g台に並び、どちらか欠けると10〜12g台に落ちます。「ギリシャヨーグルト」という表示だけで判断すると、8.0gの商品を選ぶこともあります。
とはいえ、脂質が入っているほうが濃厚で満足感があります。はちみつ付は最下位ですが、それは効率の話であって、おいしさの話ではありません。毎日たんぱく質を稼ぐ用途なら脂肪ゼロ・砂糖不使用、デザートとして食べるなら通常版、という使い分けになります。