「糖質」と「糖類」は別物です──成分表示の落とし穴
2026年8月6日公開
栄養成分表示を比べるときに、最初につまずくのがここです。糖質と糖類は違うもので、片方だけを見ていると商品を誤解します。
包含関係
日本の食品表示制度では、次のような入れ子になっています。
炭水化物
├─ 糖質
│ ├─ 糖類(単糖類・二糖類)… ブドウ糖、果糖、砂糖、乳糖など
│ └─ 糖類以外の糖質 … でんぷん、糖アルコール、オリゴ糖など
└─ 食物繊維
つまり 糖類 ⊂ 糖質 ⊂ 炭水化物 です。
「糖類ゼロ」と書かれていても、でんぷんや糖アルコールが入っていれば糖質はゼロではありません。逆に「糖質ゼロ」なら糖類も必然的にゼロです。表示のうたい文句としては、糖類ゼロのほうがハードルが低いということになります。
実際に混在しています
収録118件の内訳を数えました。
| 公表されている値 | 件数 |
|---|---|
| 糖質 | 71件 |
| 糖類のみ(糖質は非公表) | 10件 |
| どちらもなし(炭水化物のみ) | 37件 |
同じ「糖」の話をしていても、商品によって違う数字が載っています。 これを揃えずに比べると間違えます。
糖類だけを公表している10件はダノンのオイコスと森永乳業のパルテノで、いずれもヨーグルトです。たとえばオイコス プレーン・砂糖不使用 123gの公式表示は炭水化物4.4g、糖類3.2g。糖質は公表されていません。
この3.2gを「糖質」の欄に書き写すと、実際より糖質が少ない商品に見えてしまいます。糖質は3.2g以上4.4g以下のどこかにあるはずですが、正確な値は分かりません。
当サイトでの扱い
そのため、当サイトでは糖質と糖類を別のデータとして持っています。
- 公式が糖質を出していれば「糖質」として登録
- 糖類しか出していなければ「糖類」として登録し、糖質は空欄
- どちらもなければ炭水化物だけを載せ、その旨を商品ページに注記
そして絞り込み検索で糖質の上限を指定すると、糖質を単独表示していない商品は結果から除外されます。条件を満たすかどうか確認できない商品を、満たすものとして混ぜないためです。件数が減るのはそのためで、不具合ではありません。
買うときに使えること
- パッケージの「糖類ゼロ」は「糖質ゼロ」ではない。裏面の栄養成分表示で糖質の行を探す
- 糖質の行がなければ、炭水化物から食物繊維を引いたものが糖質にあたる
- 炭水化物しか書かれていない商品と、糖質が書かれている商品を、同じ土俵で比べない
数値そのものより、どの数値が載っているかを先に確認するのが、比較の出発点になります。