WPCとWPIの違いは成分表に出る──数字で見る精製度
2026年8月6日公開
プロテインパウダーの説明に出てくる「WPC」「WPI」。製法の違いですが、成分表を見れば数字にはっきり現れます。
何が違うのか
どちらも牛乳から取れる乳清(ホエイ)が原料です。違うのは精製の度合いです。
- WPC(Whey Protein Concentrate/濃縮乳清たんぱく) — 乳清を膜でろ過して濃縮したもの。乳糖や脂質がある程度残る。たんぱく質含有率はおおむね70〜80%
- WPI(Whey Protein Isolate/分離乳清たんぱく) — さらに工程を重ねて乳糖と脂質を取り除いたもの。たんぱく質含有率は90%前後
工程が増えるぶんWPIのほうが高価になります。
収録データで比べる
当サイトに入っているホエイプロテインのうち、製法が公表されているものを並べます。
| 商品 | 製法 | 100kcalあたり | 1食あたり脂質 | 1食あたり糖質 |
|---|---|---|---|---|
| パワープロダクション ホエイプロテイン680 | WPI | 24.5g | 0.1g | 0.1g |
| ザバス アクア ホエイプロテイン100 レモン風味 | WPI | 20.2g | 0.2g | 4.8g |
| ザバス アクア ホエイプロテイン100 グレープフルーツ風味 | WPI | 19.6g | 0.2g | 5.3g |
| ザバス ホエイプロテイン100 リッチショコラ味 | WPC | 18.1g | 2.0g | 2.3g |
| ザバス ホエイプロテイン100 バナナ風味 | WPC | 18.2g | 1.8g | 3.1g |
| パワーボディ 100%ホエイプロテイン ミルクチョコ風味 | WPC | 18.7g | 1.6g | — |
脂質の列を見ると差が一目です。 WPIは0.1〜0.2g、WPCは1.6〜2.0g。10倍前後の開きがあります。これが100kcalあたりのたんぱく質量の差につながっています。
グリコの680が突出している理由
ホエイプロテイン680は24.5gで、VALX WPIパーフェクト プレーンと並ぶ収録118件のトップです。
成分表を見ると、1食20gあたり脂質0.1g、炭水化物0.1g。ほぼたんぱく質しか入っていません。公式にはたんぱく質含有率95%(無水物換算値)と記載があり、WPIの中でも精製度が高い部類です。
一方、同じWPIでもザバス アクアは20.2gにとどまります。理由は糖質で、1食あたり4.8g入っています。飲みやすくするための味付けです。製法が同じでも、風味付けの分だけ効率は下がります。
どちらを選ぶか
数字だけを見ればWPIが有利ですが、選ぶ基準は他にもあります。
牛乳でおなかを壊しやすい人 はWPIに利点があります。乳糖が取り除かれているためです。ただし乳糖不耐症の程度には個人差があるので、断定はできません。
価格 はWPIのほうが高くなります。工程が増えるぶん当然です。効率が2〜3割高いことに、価格差を払う価値があるかどうかの判断になります。
味 はWPCのほうが濃厚に感じられることが多いようです。WPIはさっぱりする代わりに、物足りないという声もあります。
脂質と糖質を極限まで削りたい 場合だけ、WPIが明確に有利です。それ以外の場面では、WPCとの差は1食あたり脂質1.5g程度で、食事全体から見れば小さい差です。
なお、当サイトでは製法を絞り込み条件にしていません。公式に表記のない商品があり、全件を同じ基準で分類できないためです。商品名や公式ページの「WPI」「WPC」の表記をご確認ください。