ホエイ・カゼイン・ソイ・動物性食品──たんぱく質源で何が変わるか
2026年8月6日公開
プロテイン製品の説明でよく出てくる「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」。何がどう違うのか、収録118件のデータで見てみます。
それぞれの正体
| 源 | 由来 | 特徴として説明されること |
|---|---|---|
| ホエイ | 牛乳のうち、チーズを作るときに残る液体(乳清) | 吸収が速い |
| カゼイン | 牛乳のたんぱく質の約8割を占める固形分 | 吸収がゆるやか |
| ソイ | 大豆 | 植物性、脂質が少ない |
| 動物性食品 | 鶏肉、乳製品そのものなど | 素材のまま |
効率を集計するとこうなった
100kcalあたりのたんぱく質量の中央値です。
| たんぱく質源 | 収録数 | 中央値 | 最高値 |
|---|---|---|---|
| ホエイ | 41 | 18.2g | 24.5g |
| カゼイン | 9 | 14.7g | 17.6g |
| 動物性食品 | 46 | 14.3g | 23.2g |
| ソイ | 13 | 11.8g | 20.9g |
| 混合 | 8 | 8.8g | 19.6g |
ホエイが頭ひとつ抜けています。
ただし、これは源の優劣ではない
この表を「ホエイが一番いい」と読むのは正しくありません。中央値の差は、たんぱく質源そのものより、その源がどんな製品に使われているかを映しています。
- ホエイの42件は大半がプロテインパウダー。精製された粉なので効率が高くて当然
- ソイの13件にはアーモンドミルク飲料やスナック菓子が含まれる。飲みやすさや食感のために脂質と糖質が入る
- 混合の中央値8.8gが最下位なのは、混合に分類した8件のうち7件がプロテインバーだから。バーは形を保つために脂質が必要で、源とは関係のない理由で下がる。残る1件はパウダー(ザバス カゼイン&ホエイ MPC100)で、これは19.6gある
実際、最高値を見ると差はぐっと縮まります。ソイでも20.9g(Kentai 100%ソイパワープロテイン)、動物性食品でも23.2g(ゴロゴロサラダチキン)に届いています。同じ形態で比べれば、源による効率差はほとんどありません。
では何で選ぶか
効率で選ぶ意味が薄いなら、源を選ぶ基準は別のところにあります。
乳製品を避けたい場合 はソイ一択です。ホエイもカゼインも牛乳由来です。
吸収の速さ はよく言われる違いですが、当サイトのデータでは検証できません。栄養成分表示から分かることではないためです。「運動直後はホエイ、就寝前はカゼイン」といった使い分けが一般に語られますが、ここでは扱いません。
味と続けやすさ は数値に出ませんが、実際にはこれが一番効くと思います。ソイは大豆特有の風味があり、ホエイのほうが飲みやすいと感じる人が多いようです。
混合品には注意点があります。 当サイトで「混合」に分類した8件は、たとえばブルボン プロテインバーBCAA+が大豆たんぱくと小麦たんぱく、SIXPACK 低脂質プロテインバーが乳たんぱくと大豆たんぱくとコラーゲンペプチド、といった具合です。アレルギーや乳製品回避が目的なら、分類ラベルではなく原材料名を確認してください。
たんぱく質源で絞り込むと、それぞれの分布が確認できます。